この章では、旬の山の幸をふんだんに使った、アカ族のお惣菜を、ご紹介しています。
【アカ族料理の旬の食材】目次
- 【酵素ドリンク】新鮮な旬のフルーツを発酵させて作る、自然の酵素
- 【ナムプリック】様々な味のバリエーションがある唐辛子のつけだれ
- 【マクア・ポヮン】やみ付きになる苦味、グリンピースのような小さな茄子
- 【昆虫料理】昆虫をタンパク源として食べることが、理に適っていると言える理由
- 真っ黒いお餅、【カーオプック】を食べてみよう
はじめに
上記の食材名を見て、
「あれ、タイ料理とほとんど同じなんじゃないの?」
と考えた人は、なかなかのタイ通です。
でもこれは、タイ料理とアカ料理が似ている、ということではありません。
アカ族が独自の文化を継承しながら暮らしているとはいえ、住んでいるのはタイ王国の領土ですから、街へ買い物に出かければ、必然的に、タイ製品の調味料などを買うことになります。
- ナンプラー(魚醤)、
- ロッディー(タイ風だしの素)、
- ガピ(タイ風味噌)
…などなど、これらを日常的に購入していれば、自然的に、料理の内容も、自ずと似てくるわけです。
とは言え、根本的な味付けなどは、やはりアカ料理とタイ料理とは大きく違います。
アカ料理って、どんな料理?
アカ料理は、全体的に、味付けが塩辛いです。
逆に、タイ料理ほど唐辛子を大量に使わないので、料理の味自体は、そこまで辛くありません。
野菜や山菜を、油で炒めたり、蒸したり、塩味でゆでたり、という、シンプルなものが多いです。
アカ料理のお勧めメニューは?
アカ族の村に滞在する時、私が最もお勧めするアカ族の料理は…
山菜とナムブリック(唐辛子のつけだれ)、そして、昆虫料理
この3点です。
山菜
山菜は、料理するというよりも、素材の味そのままで食べます。
新鮮な山菜を、塩で軽く茹でただけのものをそのまま食べるのが、一番シンプルで、結局のところ、一番おいしかったりします。
アカ語では、野菜や山菜を総称して、「オパ」と言います。
ナムプリック(唐辛子のつけだれ)
ナムプリックについては、こちらの記事でも紹介していますが、要は、食材につけて食べる、つけだれの総称です。
このナムプリック、意外にも多くのバリエーションがあり、
人によっては、食べる食品によって、トマトのナムプリックや、茄子のナムプリックなど、ナムプリックを自由自在に使い分けていたりします。
また、このようにして食べることで、素材を過度に調理する必要がなくなり、素材の味を最大限に引き出すことができます。
ちなみに、「ナムプリック」というのはタイ語です。
アカ語では、「ラーピートン・ウー」と言います。
名前が若干覚えにくいですが、ほぼ毎日の食事で使う言葉ですので、
「ラーピートン・ウー(唐辛子のつけダレ)」は、ぜひ覚えておきましょう。
昆虫料理
昆虫料理については、こちらのページに、昆虫を使った料理の一覧をまとめています。
アカ族の料理は、昆虫の食材が非常に豊富です。
現在に至るまで山の暮らしを続けている彼らアカ族にとって、昆虫は、最も手軽に入手できる、良質のタンパク源であるからです。
- 山菜、
- ナムプリック、
- 昆虫
私の個人的な見解では、この3つが、アカ族料理の三本柱です。
アカ族の人たちと、共に山で生活を続けていると、自然と、この3つの食材が、大好きになっていきます。
不思議なもので、私たちの住むアカ族村へ泊まりに来てまってくれたお客様は、
最初はナムプリックや昆虫料理に対して、苦手そうな顔をしていたものの、数日間の滞在を終える頃には、皆、アカ族の料理が大好きになっていました。
「自然の食べ物を食べていると、体が元気になっていく」
という付加価値が、アカ族の料理を食べることによって、得られるからです。
MSGのない生活
現在、日本やタイなどの都市部で食べられている、コンビニの惣菜やパンなどには、大量の添加物や着色料が使用されています。
その中でも特に危険なのは、添加物の一種である、MSG(グルタミン酸ソーダ)です。
MSGには、脳に「おいしい」と感じさせる作用があります。
そのため、MSGが多く含まれた食品を食べ続けていると、MSGによって毎回、「おいしい」という信号が脳へ伝達され続け、味の感覚が麻痺してしまいます。
そして、MSGが入っていない食品をおいしいと感じられなくなってしまうんです。
これは、非常に危険なことです。
またMSGには、食べた後で意識がぼんやりする、という研究結果も、報告されています。
そして、日本に住んでいる私たちは、ハンバーガーやフライドチキンなど、大量のMSGが混入された食品を食べさせられ続けているんです。
脳が麻痺させられてしまう
これらの食品は、おいしいのではなく、MSGによって、脳が「おいしい」と感じさせられてしまっているだけです。
そしてこれによって、新鮮な野菜や山菜など、私たちが本来美味しいと感じるはずの食材の味が、分からなくなってしまっているんです。
そのため、アカ族の村で、ほんの数日の滞在していれば、体内に蓄積されているMSGが抜けていって、
「日本にいた頃の自分の味覚が、実はおかしかった」という事実に気が付きます。
こうなると、とれたての新鮮な野菜や山菜、川魚を食べて、のは純粋においしいと感じますし、その後は、添加物が大量に使用された食品を、食べようという気が起こらなくなります。
現に私自身、もうかれこれ10年近く、ファーストフードというもの食べていないし、
全く「食べたい」とも思わなくなりました。おかげさまで、心身ともに、健康を維持することができています。
まとめ
いかがでしたか。
このページでは、アカ族料理のカテゴリの導入部として、アカ族の村で食べられている食材の、大まかな概略について、ご紹介してきました。
私たちは都会での暮らしで、人口のものを美味しいと感じさせられ、
自然のものおいしいと感じることができなくなってしまっています。
ぜひ一度、タイ山岳自体のアカ族の村を訪れて、新鮮な山菜や好みなど、旬の食材を、味わってみてください。
「自然の味と、人工の味を、脳が正しく判断することができる」
あなたもきっと、そんな自然本来の味覚を、取り戻すことができますよ!