こんにちは!
当サイトの管理人、「でんいち」と申します。
タイ北部の山村で、アカ族の家族とともに暮らしています。
このサイトでは、アカ語やアカ族の伝統文化をはじめ、アカ族たちの日々の生活の一コマを、つれづれなるままにご紹介しています。
プロローグ
私が、アカ族の村で暮らすようになったのは、ほんのささいなことがきっかけでした。
当時私は、タイ北部の都市「チェンラーイ」という町に住んでいました。
チェンラーイでの暮らしは、充分快適なもので、特に不満もなかったのですが、ある時、この町を出ようと決意するきっかけとなった出来事がありました。
アカ族との出逢い
たまたま私と同じアパートに住んでいた「アバー」という女性が、実はタイ人ではなく、「アカ族」という少数民族であったことを知りました。
これまで、「タイに住んでいるタイ人」というものしか知らなかった私は、「タイには、タイ人以外にも民族がいる」ということを、このとき初めて知りました。
彼女と話をしているうちに、私は、「少数民族のアカ族」というものに、非常に関心を持つようになりました。
そして私は、彼女に「村に遊びに来てみる?」と誘われるまま、山奥の村を目指しました。
ここから、全てが始まりました。
アカ族の山奥の村へ
案内されたアカ族村は、チェンラーイの町からは、バスを乗り継いで3、4時間はかかる、とてつもなく不便なところでした。
しかも、当時は乗り合いトラックしか移動手段がなかったため、トラックの出発まで2、3時間待ち、というのはざらでした。
「チェンライから4時間」と聞いてピンとこない人もいるかもしれませんが、チェンライからゴールデントライアングルの街「チェンセーン」までは、バスで約2時間ぐらい。
そして、タイ最北端の国境の街、「メーサイ」まで、同じくチェンラーイから2時間位で行くことができます。
そのように考えると、チェンラーイからバスを乗り継いで4時間、というのが、いかに辺鄙なところか、ということが、お分かりいただけるかと思います。
初めて訪れた少数民族の村
私が連れて行かれた村は、自然の豊かな、本当に美しいところでした。
このサイトで写真なども紹介していますが、竹で作られた家や、わらぶき屋根、生け垣などが、当時は、今よりももっとたくさん残っていて、
それこそ、まるで江戸時代の農村にタイムスリップをしたかのような印象でした。
また、私がアカ族の村で最も感動したことは、村に住んでいる子供の数がとても多く、みんなが元気に外で遊んでいたことです。
子供の数が多い村は健全な村
私は、自分が住む場所を決める際に、最も重視しているポイントがあります。
それは、「子供の教育にふさわしい場所かどうか」という点です。
具体的には、
- 子供の数
- 子供の遊び場所
- 3世代同居の率
- 自然の豊かさや空気の綺麗さ
- 最寄りの学校までの距離
- 産院までの距離
…などです。
これまでから私は、タイ国内のいくつかの街を転々としてきましたが、
そのたびに、子供の数が多いかどうか、幼稚園や小学校から近いかどうか、などのポイントを、いつも意識して、自分の住まいを探すようにしていました。
そういう経緯がありましたので、初めてアカ族の村を見たときに、「ここだ!」という直感があり、
「ぜひとも、ここで子供を産み、育てたい」と強く感じました。
アカ族の女性と結婚
私はその後、アカ族の村に単身移住することを決意し、
アカ族の村に滞在しながら、タイ語の翻訳を受注したり、タイの少数民族に関するコラムを日本語情報誌に書いたりして、ほそぼそと生活を続けるようになりました。
ある程度、生活が安定してきた頃、村で、妻と知り合いました。
お互い、運命的な出会いでした。
妻は、非常に純朴な女性で、贅沢なども一切せず、料理や家事も完璧にできて、家のことを本当によくしてくれる、私にとっては理想の女性でした。
こうして私は、かねてからの念願であった、「自然に囲まれて、最高の環境で子供を生み育てる」という夢を、実現することができました。
おかげさまで、私の子供は、今では4人になり、皆元気に外で走り回っています。
タイも少子高齢化
もしも私が、タイの都市部に住んでいたら、おそらくこんなことはできなかったでしょう。
現在は、タイも少子高齢化が進んでいますから、都市部ではほとんど子供を見かけなくなりました。
しかしそれとは対照的に、アカ族の村では、今も非常に子だくさんです。
我が家の前の広場では、毎日多くの子供たちが、元気に駆け回っています。
日本人旅行客の受け入れをスタート
こうした生活がおよそ10年も続いたころ…
縁があって、日本からの旅行客を受け入れて、アカ族の村にホームステイをしてもらう、という機会がありました。
そのことがきっかけとなって、毎年定期的に、日本のお客様が、我が家に滞在するようになりました。
そんな時、周囲から「アカ族の情報を、もっと外部に発信していけばいいんじゃないの?」という声があがり、私も、「なるほどそうかもしれない」と思い、WEBサイト立ち上げに関する勉強を始めました。
WEBサイトを立ち上げ←今ここ
WEBサイトを開設するにあたり、もともと文章を書くのは苦手ではありませんでしたから、サイト立ち上げに関する手続き的なことを独学で学びながら、記事を書いていく、という生活が、約1年続きました。
そしてこのたび、めでたく、アカ族の総合情報サイトである【アカ族.com】の開設に至ったわけです。
このサイトでは、アカ族の言語をはじめ、アカ族が代々伝えている伝統の格言や、アカ族の料理など、アカ族に関する情報を、幅広くご紹介しています。
また、アカ族村での暮らしに関心のある方は、アカ族村でのホームステイも、随時受け付けておりますので、
【こちらのページ】からホームステイのご予約やお問い合わせ等、承っております。
それでは今後とも、どうぞよろしくお願いします。
筆者プロフィールは、以上です。
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