乳幼児の育児で、最も気になるポイントの1つは、
「赤ちゃんを寝かせておく場所」ですよね。
お母さんがずっと抱っこをし続けるわけにもいきませんから、やはり、「赤ちゃん専用の寝床」というものが、どうしても必要です。
だからといって、安易に「ベビーベッド」なんてものを購入してしまうと…
・値段が高い
・かさばって邪魔になる
・すぐ使わなくなる
…などなど、数々のデメリットがあります。
そこで今回は、タイを始め、東南アジアに広く伝わる、「乳児用簡単ハンモックの作り方」について、ご紹介していきたいと思います。
赤ちゃんハンモックのメリット
先日、我が家で5人目の赤ちゃんが生まれ、毎日、家族総出で育児を行なっています。
うちは家族が多く、育児の負担は、いくぶん楽であるとは言え…
赤ちゃんを抱っこをし続けていては、家族1人分の手が塞がってしまうので、家事にも支障が出てしまいます。
そこで、眠った赤ちゃんを、どこか別の場所に置いておく必要があります。
ゆりかごのようなもの
今回ご紹介するのは、一言で言えば、要は「ゆりかご」なんですが、
ゆりかごの場合、前後にうまく揺らせるための足場が必要になります。
木材を切ったり、組み立てたりなど、ある程度の技術が必要になりますので、
「じゃあ、ちょっとゆりかごでも作ってみるか」
なんて言って、パパッと作ることができません。
そこで効果的なのが、ハンモックです。
ハンモックは便利
ハンモックの場合は、もともと「揺らせる」ことが前提ですから、
「揺れるための装置」や「置き場所」を、わざわざ考える必要がありません。
簡単に作れて、しかも、赤ちゃんがぐっすり眠ってくれる、というわけで、
赤ちゃん用のハンモックは、かなりおススメです。
では次に、東南アジアに代々伝わる、「赤ちゃん用簡易ハンモック」の作り方を見ていきましょう。
タイ式赤ちゃんハンモックの作り方
まず初めに、2本の柱の間にロープを1往復させて、輪っかの状態にします。
この時点で、日本の一般家庭では、若干難しいかもしれませんが、柱にフックを取り付けるなどすれば、ロープを張ることは十分可能です。
次に、輪っかになったロープの間に竹の棒を2本、取り付けます。
これが、「しんばり棒」の役割を果たします。
この2本の竹の棒の間の部分が、赤ちゃんのベッドになりますから、1.5~2メートルほどの間隔が必要です。
後は、竹と竹の間のスペースに布を張れば、完成です。
赤ちゃんがミルクを飲んで眠りについてしまえば…
その後は、このハンモックに赤ちゃんを置いておくだけで、大人は自分の活動をすることができます。
今現在も、私は横で眠る赤ちゃんを見ながら、この原稿を書いています。
意外と使い心地が良い
このハンモック、いざ使ってみると、びっくりするぐらい赤ちゃんがよく寝てくれます。
うちのお母さんは、このハンモックを、左右に大きく揺らすので、
「そんなに揺らしたら、赤ちゃんが目を回してしまうんじゃないの??」
と、心配になってしまうのですが、お母さんいわく、
「大きく揺れている方が、赤ちゃんはよく寝てくれる」そうです。
ひょっとしたら、「揺れすぎて気持ち悪い」というのは、あくまでも大人の感覚で、
生まれたばかりの赤ちゃんは、そんなこと気にならないのかもしれません。
簡単に作れる
材料はロープと布と、ちょっとした縫製の糸ぐらいですから、わずか千円もかかりません。
2万円も出して、ベビーベッドなんてものを買うよりも、よっぽど簡単で、手軽で、何より、赤ちゃんがよく眠ってくれますから、この簡易ハンモックは、本当におすすめです。
ちなみに、もう一つ利点を言うと、このハンモックは、「簡単に片付けられる」という点も大きいです。
ベビーベッドの場合、どうしても場所を取りますし、
また、経験者の方はわかると思いますが、ベビーベッドを使う時期なんて、子供の人生のうちの、わずか数ヶ月です。
1年使えれば、良いほうです。
実際のところ、多くの家庭で、ベビーベッドは子供のおもちゃ置き場になってしまっていますよね。
わずか数ヶ月しか使えないベビーベッドに数万円もつぎ込むのは、はっきり言って、もったいないです。
その点、今回ご紹介している間にハンモックは、
赤ちゃんが大きくなってハンモックを使わなくなれば、簡単に取り外しができ、
なおかつ、材料費は千円以下ですから、捨てても惜しくはありません。
ロープを張るためのスペースさえあれば、簡単に作ることができますから、
「まもなく赤ちゃんが生まれるので、ベビーベッドを買おうかどうか迷っている」
という人は、ぜひ、参考になさってみてください。