「タイ旅行の最大の悩みは、蚊に刺されること」というのは、いわば定説です。
「タイの屋外レストランで食事をしている間、ひたすら手足を蚊に刺されまくった」
というのは、タイに来たことのある人なら、おそらく、誰もが経験していることではないでしょうか。
我が家では、こうした悩みに対抗すべく…
「タイで最も蚊の少ない家」を目指して、日々、取り組みを続けています。
今回は、蚊の繁殖を抑える方法について、お話をしていきます。
カエルがいれば、蚊は増えない
蚊の繁殖を抑えるための、最も効果的な取り組みの1つは…
今回記事のタイトルにも掲げている、「カエルの保護」です。
カエルは、蚊の幼虫を食べる、という素晴らしい習性があります。
そのため、家にカエルが多く住んでいれば、蚊の繁殖を、大幅に抑制することができます。
そしてカエルが住むようになった
カエルは本来、汚れた水を嫌いますから、
きれいな水が流れ続ける、「渓流」のような環境があるのがベストです。
しかし、一般の家庭で、「渓流を作る」なんていうのは、至難の業です。
我が家のカエルの生息地は、
もともと、狙って作ったわけではなく、自然に発生したものです。
我が家ではたまたま、排水が流れるところが、小さな池のようになっていました。
そこへ、山の湧水が注ぎ続けて、山菜が自生し始め…
カエルたちが卵を産むのに非常に好都合な環境が、自然にできていったわけです。
その結果、我が家では、
毎年のようにカエルが卵を産み、大量のカエルの生息地が、確保されていました。
夏になると、我が家では毎晩のように、「カエルの合唱」が聞こえてきます。
すみちゃんが『カエルの合唱』を歌ってくれました
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そして蚊は居なくなった
そして、大量のカエルが、我が家の庭で暮らすようになった頃、はっと気がついたのが…
「いつの間にか、蚊がほとんど居なくなっていた」
ということです。
うちに来ていただいたゲストの多くは、みな、口を揃えて、
「こんなに蚊の少ない家は、タイで初めてだ」
ということを、言ってくださいます。
これは誇張ではなく、本当の話です。
蚊が出る日は年に数回ていど
実際のところ…
我が家では、「蚊が発生する日」は、年間を通じて、数えるほどしかありません。
「昼間が酷暑で、夕立があり、雨の後、また熱帯夜になった日」
に、限られます。
そういう日の夜は、
蚊の卵が一斉に孵化するため、カエルの捕食が追いつかなくなって、蚊が発生します。
しかし、うちは元々が高地で、酷暑の日は少ないですから、
「カエルの捕食が追いつかない」なんていう日は、めったにありません。
そのため、普通の日であれば、我が家で蚊に刺されることは、ほぼゼロです。
偶然の産物
しかし、以前までは、
「カエルを保護しよう」ということを、特に意識していたわけではありません。
「蚊がいなくなった」というのも、狙ってしたわけではなく、
完全に、「偶然の産物」です。
ある年を境に、我が家で蚊が全く出なくなり、その理由を、自分なりに考えていたときに、
「なるほど! 庭のカエルたちが、蚊の幼虫を食べてくれていたんだな」
ということに気がつきました。
カエルたちと共生する
それ以来、我が家では、カエルを、「第二の家族」のように、大切にしています。
いわば、人間族と、カエル族とが、共生する家、のようなものです。
そのため、うちでは、子供がカエルをいじめる、なんてのは絶対に禁止で、
子供がカエル捕まえたときは、すぐに放すよう、言いつけています。
まとめ
今回は、「蚊の出ない家」を目指して、我が家で行なっている取り組みの1つとして、
「庭に大量のカエルの生息地を作る」
という方法について、ご紹介してきました。
カエルたちのおかげで、我が家では日々、蚊に全く悩まされることなく、暮らすことができています。
本当、カエル様様、という感じです。
次回は、蚊よけ対策のもう1つの取り組みである、「蚊が嫌うハーブを植える」という方法について、ご紹介していきます。
(つづく)