「孤独死」も現代社会の最大の闇の1つです。
今後は、「孤独死」についても、
問題点や解決策などを考えていきたいと思います。
このブログでは、「少子高齢化」の問題を扱っていますから、
「孤独死」の問題についても、いつかは書いていかないといけない、と感じていました。
なぜなら、少子高齢化と孤独死は、いわばコインの表裏の関係だからです。
少子高齢化が進んで、若者一人当たりが負担する老人の数が増えれば、
必然的に、若者のいない、「老人のみの世帯」が増えていきます。
これに伴って、孤独死の数も、当然増えていくわけです。
少子高齢化と同様、孤独死も、様々なファクターが重層的に絡み合っているため、
原因を特定することができません。
ただ、私が、孤独死の最大の原因の1つだと考えているのは…
「他人への無関心」です。
これは、日本人に特有の「おかしな価値観」に起因しています。
日本人は、他人のどうでもいいことにばかり関心があり、
他人の重要なことには、とんと無関心です。
日本人は、他人のマナーが悪い、子供がうるさい、ファッションが不謹慎だ、などなど、
本当に「どうでもいいこと」に対しては、やたらと関心を示します。
たとえば、
「ファミレスで子供がうるさい」とかの投稿があると、異常に突っかかって、SNSが炎上したりしますよね。
それなのに、隣の家で孤独死があっても、殺人事件があっても、知らん顔をしています。
ハッキリ言って、
「異常」だと思いませんか?
これって、日本特有です。
海外の多くの国では、この「真逆」です。
海外の人は、他人の「どうでもいいこと」には関心を示さないかわりに、
他人の命に関わるような「重要なこと」に対しては、わりと真剣に助けてあげたりします。
例えば、欧米では学校に制服が無いことが多いですから、みな自由な服装で学校へ来ます。
奇抜なファッションをしていても、それを「不謹慎だ」なんて非難したりしません。
なぜなら、他人のファッションなんて、「どうでもいいこと」だからです。
反対に、隣の家で死にそうな人がいたら、赤の他人であっても、できる限り、助けようとします。
これが、海外のスタンス。
日本と、完全に逆ですよね。
つまり、孤独死を防ぐたった1つの方法は…
です。
これはまさしく、
宮沢賢治の『雨ニモ負ケズ』の世界です。
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
(南に死にそうな人あれば、
行って「怖がらなくても良い」と言い)
社会でこの機運が高まれば、
孤独死の数は確実に減っていきます。
なぜなら、
自分が孤独死する率が下がるから
です。
これは、私自身、アカ族の伝統的な村社会にいて、
身をもって「真実である」と実感していることです。
自分の死に際しても、他人が立ち会ってくれるようになります。
信じられないかもしれませんが、これは、本当の話です。
なので、極端な話……
ファミレスの子供や、
マナー違反の妊婦や、
品性下劣なママ友のことなど、
他人の「どうでもいいこと」なんて、放っておけば良いのです。
その代わりに、孤独死しそうな人を見つけたら、全力で関わってあげること。
その人の家や、病院の病室にずけずけと上がりこんで、
話を聞いて、世話をしてあげればいいと思います。
それが、孤独死を防ぐための最善の方法です。
だって……
もしも自分が孤独死しそうになったら、
「そうしてほしい」って思いませんか?