アカ語の子音(1)~日本語にない発音はどれくらいあるのか

アカ語の子音には、特に難しい発音はありません。

ほぼ全て、片仮名だけで表記することができます。

ただし、いくつか日本語ではない音がありますので、それらを重点的に見ていきましょう。

【ッカ】こもるような「カ」の音

アカ語には、日本語には無い「カ」の音があります。

このサイトでは、便宜上、小さい「っ」を添えて、「ッカ」のように表記することにします。

これはどういう音かというと、口の中でこもらせるような、「カ」の音です。

この音を使う日常語としては、

●エッコォー
しかし(接続詞)

●アッカー
馬鹿

などがあります。

「ッカ」を発音するコツ

発音のし方としては、

まず、普通の「カ」は、息を上あごに当てて、前方に向かって音を出すような発音であるのに対し、

「ッカ」は、息を口の中にこもらせて、頭の上から音を出すようなイメージで発音することです。

…と、このように聞くと、かなり難しい発音であるかのように考えてしまいますが、

じつは、発音できなくても、特に問題はありません。

発音できなくても、問題なし

なぜなら、「ッカ」の音を普通の「カ」で発音しても、アカ族の人は聞いて分かるからです。

アカ語には、地域差、部族差が大きいため、

「別の地域から来た人は微妙に発音が違う」ということがよくあります。

それでも、アカ族同士は、発音に違いがあっても、文脈から意味を推測して、会話することができます。

そのため、多少の発音の違いは、ネイティブの家族の人にとっては、許容範囲なんです。

とりあえず、一度は「ッカ」の音をたまに練習しておいて、もしもうまく発音できなくても、「そういう発音もあるらしい」ぐらいに考えておけば、充分です。

【ンガ】鼻に引っ掛けるような「ガ」の音

これも、日本語にはない音です。

便宜上、「ンガ」と2文字で書いていますが、実際は1音節で、鼻から出したような「が」の音です。

「ンガ」を発音するコツ

「ンガ」の発音のコツとしては、「漫画」の「が」や、「賃金」の「ぎ」のような音で、発音することです。

意識して発音してみるとわかりますが、ゆっくり「漫画」と言うとき、

鼻から出したような「が」の音になっているのではないでしょうか。

この方法で、

「漫画」→「ンガ」→「ガ」と練習してみてください。

日常語でけっこうたくさん使う音

「ンガ」の発音を使った単語の例としては、

●ンガーベェ
バナナ

●ンガーサ:

●ングーバ.
お金

などがあり、いずれも生活の最頻出語ですので、

ぜひ「ンガ」の発音は、習得しておきたいところです。

まとめ

今回は、日本語にないアカ語の発音として、
「ッカ」と「ンガ」をご紹介しました。

「ッカ」は、口の中で空気をこもらせて、頭の上から発音するような「カ」の音。

「ンガ」は、「漫画」の「ガ」のように、鼻に引っ掛けて発音するような「ガ」の音です。

最後に、今回ご紹介した単語を、練習してみましょう。

【ッカ】

●エッコォー
しかし(接続詞)

●アッカー
馬鹿

【ンガ】

●ンガーベェ
バナナ

●ンガーサ:

●ングーバ.
お金

今回は、いったんここまでにしておきます。

それではまた。

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