アカ語の母音(1)~日本語にはない「曖昧母音」の発音を練習しよう

今回は、アカ語の母音(あいうえお)を、見ていきましょう。

アカ語は母音の数が若干多いですので、

赤ご会話の練習の際は、まず始めに、「母音を発音するコツ」を押さえておく必要があります。

アカ語の母音(1)

アカ語の母音は、若干難しいです。

「難しい」とは言っても、発音が困難である、という意味ではありません。

何が難しいのかというと、アカ語には、日本語にない母音がとても多いんです。

しかし、「日本語にはない」というだけで、発音自体にはコツのようなものもありますから、

少し練習すれば、だれでもすぐに発音できるようになります。

では、1つずつ見ていきましょう。

はじめはまず、発音の最も基礎となる、単母音からです。

アとイの音

「ア」と「イ」の発音は、日本語と全く同じです。

このサイトでは、そのまま「ア」「イ」と表記します。

01:「ア」

日本語の「あ」と同じ。

●ヅァー (食べる)

02:「イ」

日本語の「い」と同じ。

●イ:メェ (行く)

この2つは、日本語と全く同じように発音できますから、簡単です。

ウの音

「ウ」の音は、3つあります。

いずれも、日本語では普段意識しないような音ばかりですので、注意が必要です。

下記にご紹介する発音のコツをを読みながら、実際に発音してみましょう。

03:「ウー」

口を左右に引っ張って、「イ」の口で「ウー」と発音します。

ちなみに、日本語の「う」に最も近いのは、この音です。

日本語では、「うー」というとき、あまり口を丸くすぼめないですよね。

おそらく多くの日本人は、「うー」の音を出すとき、どちらかというと、口を横に広げたままで、「うー」と言っているはずです。

そのため、このサイトでは、口を横に広げた「ウー」の音は、そのまま「ウー」と表記します。

「おいしい」を意味する「ヨクー:」の「ク」が、

口を左右に引っ張って「イー」の口で言う「クー」の音です。

また、「ヨクー:」の後ろについている「:(コロン)」は、高音を表します。

詳しくは、声調の項を参考にして下さい。

●ヨクー: (おいしい)

04:「ウゥ」

口を丸くすぼめて発音する「ウ」の音です。

英語の「cool」とか「book」のような、「oo」の発音です。意識して、唇を前にぐっと突き出して、発音してみましょう。

このサイトでは、小さい「ゥ」を添えて、「グゥ」「ヂュゥ」のように表記します。

●イチュゥ (水)

05:「ウァー」

これは曖昧(あいまい)母音です。

日本語には曖昧母音がないので、カタカナで表記するのは難しいのですが、

このサイトでは便宜上、「ウ」に小さい「ァ」を添えて、「ウァー」と表記し、これで曖昧母音を表すことにします。

口をダラーンと開けて発音する、「う~」と「あ~」の中間のような音です。

英語の「girl」とか「bird」などがこれにあたりますので、英語の曖昧母音の発音を想像すると、わかりやすいです。

●ユァー:メェ (買う)

アカ語の母音はまだあと数種類ありますが、一度にあまり多くのことを詰め込みすぎると、定着しにくくなりますので、

今回は一旦ここまでにしておきます。

まとめ

では一旦、今回ご紹介したアカ語の5つの母音を、おさらいしておきましょう。

01:「アー」…日本語の「あ」
02:「イー」…日本語の「い」
03:「ウー」…口を左右に広げて、「イ」の口で「ウ」
04:「ウゥー」…口を丸くすぼめて「ウ」
05:「ウァー」…口をだらーんと開けて発音する、曖昧な母音

また、これらの発音を使った日常の頻出単語も、もう一度練習しておきましょう。

●ヅァー (食べる)
●イ:メェ (行く)
●ヨクー: (おいしい)
●イチュゥ (水)
●ユァー:メェ (買う)

そんなに難しくないですよね。

この調子で、1日1ページずつ、毎日少しずつ読み進めていっていただければ、アカ語の自然な発音が、徐々に身に付いていきますよ!

では、今回はここまでとします。

それではまた。

→1つ前の記事へ
→次へ
→【アカ語】のカテゴリへ戻る