日本では昔から、
「蝶は霊の乗り物」
「黒蝶は、ご先祖様が近くにいる証」
と、言われています。
現代の日本でそういう話をすると、「またオカルトなんじゃないの?」なんて言われてしまうんですが、
タイの山奥では、わりと「普通のこと」です。
今回は、黒蝶と霊の関連性について、お話をしていきます。
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まず、私自身の話をすると…
黒蝶が自分の近くに寄ってくるときは、「霊が何かを伝えようとしている」というケースであることがほとんどです。
そのため、最近では、
「周囲に、蝶の群れも何もない不自然な状態で、突然1匹の黒蝶を見た時は、それはもう100%霊である」
と、思うようにしています。
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また、日本でも、
「お葬式の最中に、黒蝶が飛んでいるのを見た」
という話を、わりとよく耳にしますよね。
なので、黒蝶と霊の関係を「知っている」人にとっては、これは至って普通のことなんだと思います。
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例えば、
私の友人で、次のようなエピソードがあります。
彼は、数年前に水子を亡くしていて、そのことはもう、本人の記憶にも、あまり残っていなかったのですが、
あるとき、彼は唐突に、水子のことを思い出しました。
水子を授かった時のこと、
名前を決めていたこと、
出産を心待ちにしていたこと、
…などの記憶が、一気によみがえってきたそうです。
そして、その後しばらくして、
道路を歩行中に、黒蝶が服にピタっと止まる、ということが、「3度」続きました。
普通の生活をしていて、「蝶が服に止まる」なんていう出来事は、めったにないですよね。
しかも、3回も。
そのときは丁度、
彼の中でも、水子を授かったころの記憶や、水子への愛情や感謝の気持ちが、蘇っていたところでした。
なので、私は、
その黒蝶はおそらく、かつて水子だった子の霊だったのではないかと考えています。
水子はきっと、自分の親が、自分を思い出してくれたことが、「嬉しかった」のだと思います。
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…と、この話をすると、
「じゃあ、黒蝶が、家族の生まれ変わりなんですか?」
という反応をされることも多いんですが、これは「生まれ変わり」とは、全く異なります。
霊が「蝶になった」のではなく、あくまでも、
「蝶に乗ってきている」
「蝶を操っている」
というのが、実情に近いと思います。
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これには、2つの説があります。
1つめは、
霊が実際に、蝶に「憑依」して、蝶を操っている、という説。
つまり、イメージとしては、
霊が、「蝶に乗ってやってくる」という感じです。
でも、「憑依」という言葉自体が、オカルトチックですから、これはもう、「信じるか信じないか」という話になります。
一方、もう1つの説は、「霊が来ると蝶が現れる」という現象を、科学的に説明しています。
もう1つの説というのは、「地磁気説」です。
「地磁気」とは、どういうことかというと…
↓
・蝶のいくつかの種は、地磁気に反応して飛ぶコースを決めている
↓
・霊が関係者に近づくことによって、関係者へ向かう地磁気のコースが作られ、蝶はそれに従って、関係者の前に現れる
という説です。
つまり、霊が「地磁気」を使って、蝶をコントロールしている、ということです。
こちらの説は、「憑依」に比べると、わりと科学的な解釈ではないでしょうか。
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まぁでも、どちらの説も、本質は同じです。
霊が、黒蝶に憑依をしていても、憑依していなくても…
「霊が黒蝶をコントロールして、生存中の者に、何かメッセージを伝えにやって来る」
というのは、実際の体験談などから照らし合わせても、どうやら「事実だ」と言えそうだからです。
そのときに、「地磁気が乱れるのか、否か」というのは、ただの、科学的な「後付け」に過ぎません。
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重要なことは、不自然な状況で、黒蝶を見た時に…
「誰かが何かを自分に伝えようとしている」という感覚を、
普段から、研ぎ澄ませておくことです。
その「誰か」は、ご先祖かもしれないし、生き別れた肉親や、親友かもしれない。
でも確実に、「誰かしら」が、黒蝶に乗って、あなたの目の前に来ているわけです。
実際のところ、
私たちが現世で見えているものというのは、常に「全体の半分」ですから、
インターネットをいくら駆使して、詳細に情報を集めたところで、それはあくまでも「半分の知識」にすぎません。
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言うなれば、現世では、人は「時計盤の表側」だけを見ているようなものです。
時計盤の文字や針を、どれほどくまなく見つけ続けても…
「なぜ針が動いているのか」という、裏側のことは、何も分かりませんよね。
これが「半分」という意味です。
つまり、「霊の世界を知る」とは、
時計の裏側の、「歯車の仕組み」を知ることに他なりません。
「なぜ時計の針は動くのか」という、根本の理由です。
人は、霊の知識を持つことで、この世の全体像を、より正確に、よりクリアに、認識することができます。
霊は、そうした人間の思いに反応して、より頻繁に現れて、大切なことを教えてくれるようになります。
そのための、最も手軽で、身近なアプローチ方法が…
今回ご紹介している、「黒蝶に注意する」という方法である、ということです。
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もしもあなたが、死者に感謝して、心からの「喜び」を、彼らに伝えたなら…
彼らの霊は、あなたの喜びの感情に反応し、さらなる喜びを、あなたに伝えようとしてくれます。
そしてそのとき、彼らは黒蝶に姿をやつし、
あなたのもとへ、その喜びを実際に送り届けに来てくれることがあります。
つまり、「喜び」という感情は、生者と死者との間で、互いに相互作用をもたらす、ということです。
それは、恐怖やオカルトとは全く違う、至って自然な、霊との関わり方なのです。