タイのソンクランでBMWのおばさんが水をかけられてブチ切れ

近年、タイ人のライフスタイルの変化により、

「ソンクラーンで水をかけられることをむしろ不快に感じる」
という層が増えています。

こうした人々にとって、バケツの水の不意打ちは不快以外の何物でもなく、しばしばトラブルの原因にもなっています。

このたびSNSで話題になったのは、「BMWおばさん」。

彼女は高級車のBMWを運転し、ソイ(小道)から徐行で出てきたところを、水掛けの標的にされました。

ここまでは、まぁよくある話なんですが、高級車を川の水で汚されたおばさんは、おもむろに車を停めました。

そして、血相を変えて車から降り、水をかけた「犯人」に向かって、罵声を浴びせ始めたのです。

おばさんの言い分は、次のようなものです。

「たとえソンクランであっても、水をかけるべき相手と、かけるべきでない相手は確実に存在する。

 なぜお前は、水をかけて欲しそうな通行人にかける前に、水をかけるべきでない私のBMWに水をかけたのか!!」

と。

おばさんは約1分間、鬼のような形相で怒鳴り続けたのち、

周囲の通行人にたしなめられて、その場を去りました。

しかしこのとき、現場にい合わせた多くの者がこの動画を撮影しており、SNSで一斉に拡散されると、

「BMWのブチ切れおばさん」として、
たちまち有名になりました。

なお、おばさんの主張には賛否両論があり、

じつは、おばさんを擁護する声も少なくありません。

今回の一件は、
「ソンクラーンでは、誰もが水をかけられたいわけではない」

という、至極当然の事実を再確認する出来事であったと言えるでしょう。

実際のところ、ソンクラーンの時期になると、

水掛の乱痴気騒ぎを避けて海外旅行をするタイ人で空港が込み合います。

これはつまり、当のタイ人の中にも、

「ソンクラーンを大して楽しいとは思っていない」
「タイを出て、海外旅行に行った方がいい」

と考えている層が、少なからずいることを如実に示しています。

今後、タイ人のライフスタイルは、今よりもさらに変わっていくはずなので、

そうなると、上記のような水掛けのトラブルも、増えていくはずです。

また、それに伴って、規制もどんどん増えていくかもしれないですね。