タイの長距離バス『ソンバットツアー』は予約なしで当日でも乗れる?

先日の『ソンバットツアー』の記事で、

「バンコクのソンバットツアーのオフィスに行って、事前にチケットを買っておきましょう」

と、書いていたのですが、その後、これを読んだ読者の方から、

「事前にオフィスまで行くのは厳しいです」
「当日でもチケットは買えないでしょうか」

という問い合わせを何度か頂きました。



つまり、

「わざわざ事前にバスのチケットを買わなくっても、当日で十分、買えるんじゃないのか」

ということです。

今回は、バスチケットの事前予約が、「必要か、不要か」というテーマで、お話しをしていきます。



これについて、結論を始めに言うと、

「平日なら、出発の2,3時間前にバス停に行けば、ほぼ間違いなくチケットを買うことができる」

と、言えます。

なので、カレンダーを見て、出発日が平日であれば、おおむね問題はないでしょう。

当日でも、90%くらいの確率で、買うことができます。



しかし、ここで言う「カレンダー」というのは、「タイの祝日カレンダー」です。

我々が日本の感覚で「平日だから、予約しなくても大丈夫だろう」と思っていても、

その日がたまたまタイの祝日に当たっていた場合は、想定外の混雑に見舞われてしまいます。

たとえば、12月5日は、日本のカレンダーでは平日ですが、タイでは『父の日』にあたり、祝日です。

こうしたタイの祝日が、月曜や金曜になっていた場合は、「連休」になり、ちょっとした帰省ラッシュを引き起こします。

その場合は、

「平日だからチケットを買えると思っていたのに、結局、満席で買えなかった」

という事態になってしまうわけです。



先日、こんなことがありました。

とあるゲストの方が、

「アカ族村でホームステイをしたいが、事前にチケットを買うのが不安なので、出発当日に、バス停で買います」

と、メールを送ってくれました。

タイのカレンダーを見ると、週末ではあったものの、特に連休というわけでもなかったので、

「まあ、当日でもたぶん大丈夫だろう」
「満席ってこともないだろう」

と、私もタカをくくっていました。

そして、そのゲストは、バスチケットを事前に予約せず、当日買う予定でスケージュールを立てました。



しかし、あとから、

「その日がタイ9世国王の御命日で、しかも、ちょうど1周忌に当たる」

ということが分かりました。

このため、企業や学校は祝日となり、しかも、ちょうどその日が金曜日であったことから「三連休」となり、

バス停は、予期せぬ「帰省ラッシュ」となってしまっていました。

結果的に、その日はバスが全便満席となり、

そのゲストはバスに乗ることができず、また一旦バンコクの宿に引き返して、予定を1日ずらして、翌日のバスに乗って移動した…

というエピソードです。



まあ、これは、「直前まで三連休であることが現地人にも分からなかった」というケースですから、かなりのレアケースです。

通常は、三連休以上の連休にさえ巻き込まれなければ、「満席でバスに乗れない」なんてことはありません。

当日バス停に行っても、出発の2,3時間前であれば、それなりに空席はあります。

なので、きちんと現地カレンダーを確認して、「100%平日だ」という確証があるなら、予約なしでも大丈夫だと言えるでしょう。



ただし、ほかの地方都市であれば、バスに乗りそこねても、それほどのダメージではありません。

しかし、バンコクの北バスターミナルは、異常なほどに中心部から遠いところにあります。

深夜、「バスが満席でした」と言われて、打ちひしがれて深夜に宿に戻り、また翌日バス停まで行く、というのは、けっこうなストレスです。

なので、予約できるなら、予約しておくに越したことはありません。



今回の記事をまとめると…

● 出発日が平日なら、予約は不要
● 出発の2,3時間前までにはバス停に着いておく

● 出発日が休日なら、予約しておいたほうが無難

● 特に連休の場合、行き先によっては、バスがすべて満席になることがある

● 平日か休日かは、現地の「最新の」カレンダーで、要確認

…と、なります。

どうしても予約が必要ってほどでもありませんが、「備えあれば患いなし」です。

やはり、予定が確定しているなら、予約をしておくに越したことはありません。

そこで、便利なのが『電話予約』です。



次回は、ソンバットツアーの『電話予約』について、お話しをしていきます。