なぜ嘘は悪い事なのか~嘘をついてはいけない本当の理由とは

「嘘をつくのは良くないこと」だと、頭では分かっていても…

「そもそも何故いけないのか」という理由について、ちゃんと説明できる人は少ないです。

そこで今回は、「なぜウソがいけないのか」ということを、一歩踏み込んで考えてみたいと思います。


誰のため?

まず、今回のテーマで最も重要なポイントは…

嘘をつかず、真実を話すのは、「一体誰のためなのか」ということです。

これはもう、間違いなく、「自分自身のため」です。

「相手のため」ではありません。


究極は自分のため

「相手が真実を知りたいのなら、勇気を振り絞って真実を伝えるべきだ」

というようなシチュエーションもよくありますが、

これも究極は、相手のためではなく、自分のためです。

要は、相手のことなんて関係なく、

「自分自身が嘘をつきたくないから、真実を話す」

という、ただそれだけの、いたってシンプルなことです。


相手に合わせない

でも、もしも、「相手目線」で、ものを考える癖がついてしまうと…

「相手が真実を求めず、嘘を言ってくれることを望んでいる」

という場合に、「だったら嘘をついたほうがいい」という選択をしてしまうからです。

でも、極端な話、もしも相手が、

「一生ずっと偽っていてほしい」

ということを求めていた場合、こちらは、ウソをつき続けなくてはなりませんよね。

つまりこれは、

己の肉体を犠牲にしてまで、嘘をついている、ってことになります。


ウソは体にダメージが与える

しかし、道徳とか、精神論を持ち出すまでもなく…

人は、嘘をつくと、肉体的にも精神的にも、非常に疲弊します。

ですので、誰か他人のためではなく、

「自分のため」
「体の健康のため」

に、嘘は言わないほうがいいんです。

要は、「嘘をつくと体に悪い」ということです。


嘘はエネルギーの無駄遣い

では、なぜ、嘘は体に悪いかというと…

嘘を隠すために、次の嘘を考えなければならなくなるからです。

つまり、脳細胞が、「本来考えるべきこと」を差し置いてまで、

「嘘を塗り固めるための嘘」

を考えている、ということですから、エネルギー的に、非常に「無駄」なんです。


嘘をつくとたくさんのことを考える

また、嘘をつく時に脳が考えるのは、嘘の内容だけではありません。

・嘘がバレないための振る舞い方や、

・嘘がばれたときにその場を乗り切る方法

…など、考える必要のないことを、ひたすら考え続けなければならなくなります。

本当は、もっと他に考えるべき、重要なことがあるにもかかわらず…です。


真実はエネルギーを節約する

その点、「真実の内容」であれば、一度話せばそれで終わりです。

また、話す内容も、

・自分の知っていること
・自分の見聞きしたこと
・自分の経験したこと

などを、あるがままに、そのまま話すだけで良いのですから、

所要エネルギーは、格段に少なくて済すみます。

つまり、嘘をつく人は、正直な人に比べて、

かなり大きなエネルギーを浪費していることになります。


体にガタにくる

体を酷使して、エネルギーを浪費しすぎると、そのうち、体にガタが来ます。

例えば、若い頃に膝を酷使していた人は、年をとってから、膝に異常が出たりするものです。

それと同じで、

若い頃から嘘をつき続けて、嘘を塗り固める為に脳細胞を酷使してきた人は、

いずれ、そのツケが回ってくる、ということになります。

正直な人が、普段の会話で、1のエネルギーを使うとしたら、

嘘をつく人は、嘘をつくたびに、その倍以上のエネルギーを使わなくてはなりません。

単純に、「考えるべき内容」が増えてしまうからです。

そしてこれは、知らず知らずのうちに、脳に負担をかけます。

つまり、「嘘をつくとバチがあたる」なんていう道徳論を持ち出すまでもなく…

「嘘をつく」という行為は、私たちの体に、直接ダメージを与える、ということなんです。


真実は人を健康にする

実際のところ、

私はこの10年ぐらい、「絶対に嘘つかない」と決めて、本当のことだけを話すようにしているのですが、

おかげさまで、体も健康になり、病気になる回数が減った実感があります。

これはつまり、真実を話し続けていれば、脳を全く酷使しないため、ストレスがたまらないからです。

逆に、正直な状態で、ふと、ちょっとした嘘をついてしまうと、途端に体の調子が悪くなったりします。

嘘を考えるためのエネルギーも浪費しますし、「嘘ついてしまった」という、 罪悪感や違和感、後悔の念などが生じて、本当に、疲れます。

こうした経験から、私は、嘘をつかないほうが体に良い、ということを、身をもって実感しています。

嘘をつかないようにするだけで、私たちの体は、見違えるぐらい健康になります。

ですので、これはある意味、「健康法の1つ」だと言っても良いと思います。

いわば、「正直健康法」です。


まとめ

今回の内容まとめると…

嘘をつくと、「嘘を隠すための嘘」や「ばれた時の対応」など、余計なことを考えなくてはならないため、脳が疲弊してしまう

そのため、嘘をつく人は、正直な人に比べて、脳を余分に酷使していることになる

嘘をつかず、真実だけを話していたほうが、脳や体に良い

よって、「相手のため、周囲のため」ではなく、あくまでも「自分自身の健康のために」真実だけを話し続けたほうが良い

ってことになります。