ハロウィンは嫌い!仏教国タイでも『ハロウィンパーティー』がやたら流行っている件

「なぜこんなにもハロウィンが流行っているのだろうか」

と、考えたことはありませんか。

昭和50年代以前生まれの人にとっては、

「子供の頃、ハロウィンをやっている家庭なんて見たことがない」

という人も多いのではないでしょうか。

私も基本、ハロウィンは嫌いです(笑)

それが、わずかここ10年くらいの間に、日本でもハロウィンがすっかり普及し、

今ではクリスマス・お正月と並ぶ一大イベントとなっています。

これほどまでにハロウィンが流行っている状況には、違和感すら覚えますよね。



実はこの状況、タイでも全く同じなんです。

ほんの十数年前まで、

ハロウィンなんて、タイ人は誰も知りませんでした。

それが、ここ数年の間に、

テレビやネットニュースなどで「もうすぐハロウィンです!!」と煽る記事が出るようになり、

次第に国民の間にも普及していきました。

そのため、10月下旬になると、

タイのショッピングセンターでは、ハロウィン関連のプロモーションが盛大に行われます

タイのハロウィンも、所詮は企業の販促行為の一環でしかない

今では、ハロウィンパーティーを実施しているタイの幼稚園や小学校も、少なくありません。



今後はおそらく、周辺のラオスやミャンマーでも、

ハロウィンパーティーは普及していくことでしょう。

本当、なぜこんなにもハロウィンが流行るんでしょうね?

しかも、タイは仏教国なのに…



ただし、私が住んでいるのは山奥の村で、あまり都市の文化とは関わりがありませんから、

ハロウィンの普及度も、比較的少なめです。

幸い(?)、タイではハロウィンの時期がちょうど学校の秋休み期間中なので、

特に田舎だと、学校がなければ都市の情報が入ってこないため、ハロウィンもそれほど盛り上がりません。

また、私自身が「ハロウィン反対派」なので、

この時期、我が家ではハロウィン関連のニュースはすべて「スルー」しています。



私は基本、

「外来のお祭りなんてやらなくていい」

と思っています。

そもそも祭りというものは、その土地の民族が何百年何千年にもわたって続けてきた文化の集積です。

祖霊の追悼や、
大地の神への感謝など、

歴史的・文化的にも非常に深い意味が込められています。

きっと昔の人は、祭りのたびに、そうした「大いなる存在」を認識し合っていたはずです。

なので、

「自分の民族伝統の祭りを続けていく」

というのが、最も理にかなっていると思います。



西洋人は、自分たちの伝統であるイースターやハロウィンを、それぞれ勝手にやれば済む話です。

日本民族には日本民族の、
タイ族にはタイ族の、
アカ族にはアカ族の

「伝統の祭り」というものが、きちんとあります。

それなのに、民族の祭りをおろそかにして、

ハロウィンやクリスマスなど、外来の祭りのたびに、喜んではしゃぎ回り、

ただただ「消費」をし続ける…

というか、

本当は、消費を「させられている」だけなんですが、

都市にいると、そうした真実も、見えにくくなってしまいます。

そして、タイもちょうど今、その段階にいます。

「外国の祭りに便乗して盛り上がり、流されるままに、消費活動をする」

という習慣は、やはり、無駄なことこの上なく、得るものは極めて少ないと思うのです。