タイの市場へ行くと、たまに
「焼きビーフンを売る屋台」
というのがあります。
先日、とても良い感じの屋台を見つけました。
焼きビーフン自体は、
タイでは珍しい料理ではないのですが、
このお店では、料理を盛ってあるすべての器に、バナナの葉が敷いてあって、
しかも、お持ち帰りの客にも、バナナの葉っぱで料理をくるんで渡していました。
私はそれを見た途端、
「オシャレだなぁ」
と思い、しばらく立ち止まって、お店の様子を眺めていました。

緑一色でなんとも風情がある
また、おばちゃんのエプロンも緑で、
全体としてお店の色彩を緑に統一している、というのも、非常に好感が持てました。
こういう、ワンポイントにこだわった小さな屋台に、なんとも風情を感じます。
私も早速、1つ買ってみました。
注文すると、おばちゃんは、
この焼きビーフンをピーナッツやレタス、唐辛子、揚げニンニクなどと一緒にササっと和えて、
それをバナナの葉にくるんで渡してくれます。
発泡スチロールの容器ではなく、あえてバナナの葉を使う、というのが良いですよね。
しかも、肉なし玉子なしで、
身体にも優しい完全なヴィーガン料理です。
もちろん、味も全く問題なし。
久々に、「良い屋台に出会えたなぁ」という感じでした。
外見だけのおしゃれなレストランなどよりも、
小さな町の、名もない屋台で出会う、こういうこだわりの逸品の方が、
よっぽど値打ちがあると思うのです。