2018年中旬、今年もタイ各地で中国旧正月の祭りが行なわれました。
タイは、別に中国人の国ではないのですが、
どういうわけか、毎年中国旧正月になると、
「異常なまでに盛り上がる」
という特徴があります。
特に、観光客の多いチェンマイなどでは、
中国旧正月を祝うためのセレモニー、なんてのも大々的に開催されます。
今回、私がいつものように街歩きをしていて、1つ、中国旧正月ならではの現象を発見しました。
セブンイレブンの混み方が異常
それは、うちの地元のセブンイレブンは、中国旧正月になると、
「異常に混雑する」
という現象です。
ピーク時ともなると、セブンイレブンの駐車場には、
大量のバイクが止まり、レジの前には長い行列ができています。
陳列棚も、普段から想像できないくらい、スカスカになっています。
つまり、それだけ売れまくっている、ということですね。
驚いたのは、あらゆる種類の「パン」が売り切れていたこと。
「おいおい、お前ら、いつから、そんなにパンを食う生活になったんだ?」
と、言いたくなるほどです。
中国人が一斉に休暇を取る
理由は明確で、中国旧正月の間は、
中国系のレストランや商店が、全て閉まってしまうからです。
もともとタイ人には、「休みだから店を閉める」という発想はありませんでした。
最近は、祝日に閉めるお店も増えてきてはいますが、
タイ人が「休暇」というものを知ったのは、ついここ数年のことです。
昔は、元旦であろうとソンクラン(水掛祭り)中であろうと、
町や村の商店は、365日、毎日営業してるのが、タイでは普通だったんです。
しかし、中国人は、そうではありません。
中国人は、中国旧正月になると、ほぼ全ての店を、閉めてしまいます。
町の経済がストップする
すると、どうなるか。
中国系の商店やレストランなどが全て閉まってしまい、
中国系の割合が多いエリアだと、経済がほぼストップしてしまう、という事態になります。
特に、私が住んでいるエリアは、
タイ国内でも1,2を争うほど、中国系の住民が多いエリアですから、
普段私が買い物しているお店は、旧正月の間、全て閉まっています。
結果として、
「中国旧正月であっても、きちんと定価で買い物ができる、セブンイレブンに客が集中する」
というわけです。
そういう事情で、うちでは毎年、中国旧正月のスケジュールをきちんとチェックして、
事前に生活物資を「箱買い」しています。
タイも休みになる?
もちろんこの現象は、中国系住民が多い地域に限った話で、
タイ人がメインのエリアだと、あまり関係ないかもしれません。
でも最近は、中国旧正月にかこつけて、休みを取ろうとするタイ人も、増えてきています。
なにせ、
「中国旧正月はタイも祝日にすべきである」
なんてことを、平然と言っている議員もいるぐらいです。
さすがに、こんな法案は通りませんでしたが、
しかし、元々、タイ人公務員の頭の中は「休暇」のことでいっぱいですから、
いずれ、タイも旧正月が祝日になるかもしれません。