タイの国内旅行では、「夜行バス」が非常に便利で、快適です。
今回は、私が夜行バスをおすすめする理由や、有効な活用方法などについて、少しお話をしていきます。
夜行バスはあまり知られていない?
そもそも今回、なぜこの記事を書こうと思ったかというと、
うちのホームページを見て、来てくれるお客さんの中には、
「バンコクから直接来る」という人が、意外と多いからです。
その際、お客さんからは、
「チェンライまでの飛行機を予約しようと思っています」と言われるのですが、
そのときに私が、「あっ、実は、夜行バスのほうが便利なんですよ」と言うと、
「初めて知りました」
という反応をされることが多かったんです。
それで私も、
「日本人旅行者の間で、夜行バスの快適さは、意外と知られていない」
ということに気がつき、今回改めて、夜行バスについての記事を書いてみようと考えた次第です。
時間短縮になる
夜行バスの最大のメリットは、何と言っても、
「寝てる間に目的地に着く」という点です。
夜行バスに乗ってしまえば、後は寝るだけです。
タイの国内線の飛行機が、いくら便利で早いとは言え…
空港までの移動や、搭乗手続きなどで、最低でも2~3時間はかかります。
こうなると、たとえ、飛行機に乗っている時間は、実質1時間ほどであったとしても…
・バンコク市街地の移動
・バンコク空港での搭乗手続き
・フライト
・現地での着陸後の手続き
・現地空港から市街地までの移動
これらの動作で、結局、トータルで6~7時間がかかってしまうことになります。
旅行の日程が限られている場合、
「昼間の6~7時間を移動で費やされる」というのは、結構痛いですよね。
空港が遠い!
また、現地での目的地が、空港から近いとは限りません。
空港というものは、たいてい郊外に建てられていることが多いですから、
市街地までの移動で、これまたけっこうな手間と時間がかかります。
特に、うちの「アカ族ホームステイ」まで来られる場合、チェンライの空港からは、「4時間」かかります。
こうなると、丸1日が移動でつぶれてしまうことになりますから、非常に、時間がもったいないんです。
その点、夜行バスなら、寝てる間に翌朝つきますから、
翌日の時間を、かなり有効に使うことができます。
例えば、移動の前日は、バンコクのナナ駅あたりで夕食を食べ、
その後、BTSでバス乗り場まで行ってバスに乗って、翌朝、目的地に到着している…ということです。
こうなると、移動の労力は「ほとんどない」ようなものですから、
タイの国内旅行においては、夜行バスは、かなり有効なツールだと言えます。
栄えている地方都市は、ちょうど一晩の距離
また、これは偶然ですが、どういうわけか、タイの有名な地方都市は、「バンコクから車で一晩の距離」にあることが多いです。
北部の都市、チェンマイ・チェンライしかり。
イサーン(タイ東北部)の、ウドン、ウボンしかり、です。
これらの都市までは、ほぼすべて、バンコクから夜行バスが出ています。
逆に言えば、タイの名だたる地方都市には、大体夜行バスがあって、庶民の足として長年利用されている、ということです。
問題点もある
しかし、夜行バスでの旅行には、2つの問題点があります。
バス内が寒すぎる
1つめは、バスの中でガンガンにエアコンをかけるため、めちゃくちゃ寒い、ということ。
「真冬用の格好をしていないと風邪をひく」
というぐらい、寒いです。
そのため、タイで夜行バスに乗る際は、
上着やニット帽、もこもこの靴下やニット帽など、防寒対策をしておきましょう。
寒さに関しては、これで十分対応できます。
バンコクのターミナルが不便すぎる
夜行バスのもう1つの問題は…
バスを乗り降りする、「モーチット(北バスターミナル)」が非常に混雑し、なおかつ、周辺の交通が、不便なことです。
一度行ってみると分かりますが、
たとえタイの夜行バスが便利で快適でも、モーチットが不便すぎて、疲れてしまう…
ということが、往々にしてあります。
この問題を、一気に解消してくれるのが、「ソンバットツアー」という夜行バスです。
次回は、数あるタイの夜行バスの中でも、私が「最も快適だ」と考えている、「ソンバットツアー」の利用方法について、ご紹介します。
(つづく)