「アカ語で一番よく使うフレーズを教えてください」
という質問も、ゲストの方からよく聞かれます。
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そこで今回、アカ族の言語「アカ語」で一番よく使うフレーズを、「1つだけ」厳選するとしたら、それは一体何だろうか??
と、考えてみました。
「ホォー(ご飯)」とか、
「イチュ(水)」とか、
「ヨクー(おいしい)」とかは、
確かに日常生活では、わりとよく使うんですが、
でも、逆に言えば、それらの言葉は、食事やお風呂の時にしか、使用しませんよね。
たとえ頻出語であっても、ご飯と全く関係ない場面や時間帯で、アカ族の人と会話している時には、
「ホォー(ご飯)」
「ヨクー(おいしい)」
という単語は、特に登場しないわけです。
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では、時間帯や場面に関係なく、
いつでもしょっちゅう、頻繁に使うフレーズは何かなー、と考えてみると…
ではないだろうか、と思いました。
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「オロロロロ~」は、日本語の
「あらあら。あらまぁ。」
に相当します。
かなり使いやすく、しかも、響きも可愛いので、私も気に入って、よく使っています。
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使うシチュエーションとしては、
・子供が1人1つずつのお菓子を、2つ食べてしまった
・「誰かが街で財布を落とした」という話を聞いた
・またしてもガソリン代が上がった
・もう断水が2日も続いている
…などなど、日本語で「あらあら、おやまぁ」と言いたいときに使います。
発音も、カタカナを読んだそのままの感じで、
「オロロロロ~」
と言えば良いだけですので、非常に簡単です。
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上記のような場面を、一言でくくると、要は、「残念!」のようなニュアンスです。
でも、残念な場面で、見るからに残念そうな顔をしてしまうと、お互い、気分が良くないですよね。
もしも笑顔で「オロロロロ~」と言えば、
「あらあら、残念ねえ」というニュアンスを伝えつつも、場が和みますから、かなり良いフレーズだ、というわけです。
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なお、「オロロロロ~」はアカ語ですから、タイ人には、通じません。
でも、私などは、この「オロロロロ~」をあまりにも頻繁に使い過ぎて、
タイ人の会話でも、ついつい、アカ語であることを忘れて、「オロロロロ~」と言ってしまうほどです。
「オロロロロ~」を聞いたタイ人は、一瞬、「えっ、何それ?」という顔をしますが、
響きが可愛いので、けっこう受けてくれたりします。
もしも、アカ族の人と話す機会があれば、なにかちょっと「あらあら」と言いたいときに、
「オロロロロ~」を、ぜひ、使ってみましょう。