「軍人の男性と、少数民族の女性のカップル」
…一見すると、とてもレアな組み合わせのように思えますよね。
でも、私の住んでいる、国境周辺のエリアでは、
わりとよく見かける、いたって普通の組み合わせです。
今回は、日本ではちょっと珍しい、
「国境ロマンス」
についての、お話をしていきます。
タイ・ミャンマー国境あるある
軍事の男性と、少数民族の女性が付き合う…
この現象はいわば、「国境あるある」です。
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私が住んでるところは、タイ・ミャンマーの国境にほど近いエリアなのですが、
こうした「軍人と少数民族」という男女の組み合わせは、いわば日常茶飯事です。
それには、次のような経緯があります。
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タイ・ミャンマーの国境周辺には、「国境警備軍」という軍のキャンプ施設があり、軍人さんが常駐しています。
今回のテーマで、国境警備軍に関する、重要なポイントとしては…
・軍人は、中央から派遣の、任期制であること
・「できれば中央で仕事をしたい」という願望があること
この2点です。
軍人も、公務員
国境警備軍とはいえども、基本はやはり公務員ですから、
公務員のルールが適用されます。
つまり、
「採用後は、どこの職場に配属されるかは不確定で、任期ごとに、各地を転々とする」
というルールです。
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こうなると、国境警備軍とはいえ、若い男性ですから、
配属された軍人さんは、2~3年という限られた任期の間に、「ロマンス」を求めます。
つまり、「何か出会いはないかな♪」と、任期中に、色めき立ってくるわけです。
欲求不満もある?
また、国境警備軍という職場は、
「あまり花形職業ではない」という点も、重要なポイントです。
若者であれば、やはり、もっとアクティブで、華々しい仕事を求めるものです。
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しかし、国境警備軍という仕事は、ほんとに地味です。
内戦中ならともかく、現在は、ミャンマーの国境も、いたって穏やかです。
こうなると、配属はされたものの、
普段は、ほとんどやることがありません。
もちろん、平和なのは素晴らしいことなのですが、
若くして暇になると、「近場の若い娘」に目が映るのは、当然のことです。
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また、若い軍人さんですから、
「もっと華々しい仕事をしたい」
「町の盛り場でパーッと騒ぎたい」
「早く故郷に帰りたい」
という、欲求不満が溜まり続けています。
「欲求不満が蓄積されて、異性への愛情に向かう」
というのも、よくある話ですよね。
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そして当然、山奥の僻地の国境地帯ですから、
同世代の異性のタイ人との出会いなんて、ありません。
そんな中、ふと軍のキャンプの外に目をやると、年頃の娘が、暇そうに、道を歩いています。
つい声を掛けたくなるのも、当然と言えば当然のことです。
こうした事情から、タイ・ミャンマーの国境エリアでは、
「軍人さんと、少数民族女性のカップルが、意外に多い」
という現象が、起こる…というわけです。
(つづく)