北タイの少数民族アカ族の若者の間で「改名」がブーム?(前編)

タイ 少数民族 アカ族

アカ族の若者の間で流行している「ある手続き」とは

近年、北タイ山岳部に住むアカ族の若者たちの間で、ある手続きが流行しています。

それは、「改名手続き」です。

「王子様くん」が改名に成功

先日、日本で
「王子様というキラキラネームを付けられた少年が、無事改名手続きに成功した」

というニュースが報じられていました。

(キラキラネームとは、常軌を逸した名前を意味する若者用語)

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日本は、改名のための手続きが非常に煩雑で、

裁判所に「相当である」と認められなくてはいけません。

そのため日本では、「ちょっと名前を変えてみたい」などというような思い付きで変えることはできず、

今回の「王子様くん」のように、よっっっぽどの事情がないと、改名はできないんです。

タイの改名手続きは?

では、タイの改名手続きは、どのようになっているのでしょうか。

じつは、タイという国は、改名のための手続きが「おどろくほど簡単」なのです。

なんとタイでは、住所のある郡の役所で申請さえすれば、「誰もが気軽に」名前を変えることができます。

たとえば、私の知り合いにも、2度の改名歴があるタイ人女性がいます。

彼女は大の占い好きで、占い師に「絶大な幸運を呼ぶ名前」なんてのを付けられた際、矢も楯もたまらずに役所へ駆け込みました。

そしてなんと、その日のうちに改名の手続きをしたそうです。
それも、2回も。

要は、それぐらいタイは、改名手続きが簡単だということです。



さて、前置きが長くなりましたが、
ここで、冒頭のテーマです。

なぜアカ族の若者の間で、
改名手続きが流行しているのでしょうか。

アカ族の若者がタイの名前に改名する

アカ族の少年少女たちの中には、

戸籍上、アカ族風の名前の子と、始めからタイ人風の名前を付けられている子、2種類います。

しかし、前者のアカ族の名前の子供たちが大きくなって、自分で役所の手続きができるようになると、

彼らの多くは、タイ風の名前に改名しようとします。

具体的には、アムーとかアバーのようなアカ族風の名前を、エカポップとかサーウィットリーのようなタイ人風の名前に変えてしまう、ということです。

こうして、アカ族風の名前の子はどんどん数が減少していき、

大多数のアカ族の子が、戸籍上も「タイ風」の名前を名乗るようになっているんです。

(つづく)