2019年3月、「チェンマイの大気汚染が世界最悪」というニュースが報じられました。
じつは、3月のチェンマイの大気汚染というのは、21世紀以降から、毎年話題になっていたのですが、
2019年は特に、「世界で一番ひどい」という点で広く話題になりました。
以下、ニュースの訳文。
3月12日、海外のメディアで、世界各都市のAQI(大気汚染の度合いを示す指数)が発表された。
これによると、チェンマイのAQIは230を記録。
2位以下を大きく引き離し、世界ワースト1となった。
2位以下の都市と数値は、次の通り。
- 2位 ダッカ(バングラデシュ)170
- 3位 カブール(アフガニスタン)164
- 4位 成都(中国)163
- 5位 ハノイ(ベトナム)163
- 6位 カルカッタ(インド)161
- 7位 重慶(中国)160
- 8位 バンコク160
- 9位 ラホール(パキスタン)153
- 10位 ポートハーコート(ナイジェリア)151
と、なっている。
見ての通り、チェンマイだけが「200オーバー」となっており、他の都市と比べても突出して汚染がひどいことが分かる。
3月中旬の間、チェンマイの空は連日白い煙に包まれ、200を上回る日が1週間以上も続いた。
市内中心部のユパラート学校前交差点では、300を超える日もあった。
世界の大気汚染ランキングでは、1月にバンコク、このたび3月にチェンマイがそれぞれワースト1となり、
これによりタイは、「世界で最も大気汚染がひどい国」という悪名を得ることとなった。
……地元の新聞記事からは、以上です。
ちなみに、大気汚染時の空は、
という特徴があります。
僕のカメラはちょっと解像度が弱いので伝わりにくいんですが、
この時期のチェンマイの朝日は、本当、まるで「この世の終わり」みたいな、真っ赤な色をしています。
なぜそうなるのかというと、
大気中の不純物が多ければ多いほど、太陽の光は、赤く見えるからです。
1日の始まりである朝日は、空気が澄んでいるため、無色(白に近い)に見えます。
そして、1日の終わりの夕日は、大気中にホコリやチリが舞っているために、朝日よりも赤く見えます。
これが、朝日と夕日とで色が違う理由です。
しかし、
「3月のチェンマイは、朝日なのに赤い」
これはつまり、
ということを意味しているんです。
いや本当、恐ろしいことですよねー
この時期の来タイは、くれぐれも大気汚染に気を付けるようにしましょう!