民泊のマッチングサイトとして広く知られている、「airbnb」。
でも、民泊の内容によっては、airbnbが「そぐわない」ことがあります。
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うちのアカ族ホームステイで、airbnbを使っていないもう一つの理由は、
「検索語の質が違うから」です。
検索語の質、とはつまり、
「ゲストが、どういう言葉を、検索キーワードに入れて、うちのアカ族ホームステイを発見してくれるのか」
ということです。
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見ていると、airbnbの利用者の多くは、
「地名」で検索をします。
例えば、
オランダ旅行を考えている人は、「アムステルダム」という言葉で検索し、
オーストラリアなら、「メルボルン・シドニー」などで検索をする…
ということです。
そのため、タイ北部を旅行しようと考えているairbnbユーザーは、一般的に、
「チェンマイ・チェンライ」
等のキーワードで、airbnb内を検索します。
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でも…
その人たちは、チェンマイ・チェンライで、「民泊をしたい」と考えて検索をしているのであって、
別に、「少数民族の生活を体験したい」と考えて、検索しているのではないですよね。
ここが、肝心のところです。
そのため、もしも仮に、
うちのアカ族ホームステイが、airbnbに登録をしていて、ユーザーが、「チェンライ」のキーワードでうちを発見してくれたとしても…
おそらく、「チェンライで民泊をしたい」というユーザーのニーズには、合わないだろう、ということです。
なぜなら、検索の目的が、「少数民族」ではないからです。
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では反対に、
「少数民族」というキーワードで検索をする、というケースを考えてみましょう。
この場合は、
うちが発信している、少数民族の村のホームステイ情報と、ユーザーの検索のニーズとが、合致しているわけですから、
確かに、マッチングは可能です。
でも、
もしも「少数民族」で検索をするなら…
airbnbの中だけを、検索する必要はないですよね。
その人はおそらく、airbnbのサイト内を検索するのではなく、
Yahoo!やGoogleなどで、「普通に」検索をするはずだからです。
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また、「虫を食べる」というような検索でも、同様です。
「虫食」という検索で、うちのサイトを見つけてくれる人も多いのですが、
「タイで、虫を食べられるところを探している」
という人が、airbnb内を検索する、というのは、やっぱりちょっと、考えにくいですよね。
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実際のところ、
うちに来てくれるゲストは、
「Googleで、『アカ族・少数民族』を検索していて、サイトを見つけました」
という人が、ほぼ9割以上を占めます。
これがつまり、
「検索キーワードの質が違う」ということです。
つまり、検索キーワードが、「チェンマイ・チェンライ」などの地名ではなく、
「アカ族・少数民族」のように、非常にマニアックなので、
ある特定のマッチングサイト内に登録しておくよりも、普通に検索して見つけてもらったほうが、お互いラクなんです。
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以上のような理由から、うちのアカ族ホームステイでは、airbnbは利用していない、
というわけです。