タイでは、赤ちゃんがいるお母さんに対して、
「私が抱っこしておいてあげるから、あなたは自分の用事をしなさい」
というのは、至って普通の事です。
でも、せっかくこんな大らかな国にいるのに、
タイ在住の日本人のお母さんは、滅多に他人に抱っこを頼まもうとしません。
例えば、
座敷のある日本料理店とかで、
赤ちゃんがよちよち歩きしてほかのお客さんにぶつかるたびに、
お母さんは「すみません」なんて言って、あたふたしています。
でも元はと言えば、
抱っこを他人に頼めないから、あたふたするんです。
また、こういう若いお母さんに限って、
「私に構うな」というオーラを出してる人が多いから、
周囲のタイ人も、遠慮します。
見ていて、本当に窮屈だなあと思います。
まぁ、落とすのが心配とか雑菌が気になるとか色々あるんでしょうけど、
せっかくタイにきているのに、「私の子に構わないで」というオーラを出して、
結局、お母さんも子どもも、窮屈な状況に自ら陥っているような気がします。
他人の赤ちゃんを気軽に抱っこし合える環境があると、育児はもっとラクになります。
「すみません、ちょっとうちの赤ちゃんを抱っこしてて下さい」
って、周囲の人に気軽に頼んでもよいと思います。
そして、タイでは、それをすることが可能です。
うちは、結構気軽に赤ちゃんを抱っこさせます。
その方がお互い気楽だし、少なくとも、
「誰にも頼れなくて育児ノイローゼになる」
「下品で無教養なママ友しか頼れる人がいない」
なんていう環境より、よっぽど健全だと思います。