今回は、「龍神雲」についてのお話。
龍神雲を探してみよう
最近私は、「龍神様の雲探し」というちょっと風変わりな日課があります。
龍神様の雲とは、その名の通り、龍の形をした雲のことで、
「龍神雲」や「龍雲」等と呼ばれ、日本では昔から吉兆とされています。
巫女が教えてくれた
うちの村には、1人とても霊能力の強い女性が住んでいて、私はその子を「巫女(みこ)」と呼んでいます。
祖霊や守護霊など、私たちが見えないものが自然に見えているような感じで、
何かが見えた時にはいつも「○○が見えた」と私に教えてくれます。
先日、唐突に村の巫女が教えてくれたのが、「龍神雲」です。
彼女は空を見上げるなり、「あの雲はパヤーナークだ」と、教えてくれました。
タイ語でパヤーナーク
パヤーナークとは、「龍」を表すタイ語です。
私と彼女は普段タイ語で話しているので、「パヤーナーク」という単語を選んだのでしょう。
私はその時ふと、「アカ語でも『龍』という単語はあるのだろうか?」と思いました。
そもそも、アカ族の文化に「龍」という概念があるからこそ、彼女はそれを「パヤーナーク(龍)」というタイ語に訳したわけです。
私が「アカ語で龍は何と言うんだ?」と聞くと、「ベーヨン」と教えてくれました。
アカ語でベーヨン
聞くと、アカ族の間にも、ベーヨン(龍神)への信仰があるそうです。
普通、アカ語では、こういう宗教的な単語はタイ語など外国語からの借用が多いのですが、
「ベーヨン」は、タイ仏教のパヤーナークでも、中国絵画の竜でもなく、純然たるアカ族の伝承における龍神様を指す言葉です。
「龍」を意味するアカ語の単語がある、というのは非常に興味深いことです。
タイでは、「パヤーナーク(龍)」という単語は、仏典に登場する架空の生き物ですから、リアリティはありません。
現に、現代タイ人の多くは、「パヤーナーク(龍)は想像上の生き物で、現実にはいない」と思っています。
(そもそもタイ人は全般的に現実志向が強く、イマジネーションが貧困な人が多いです)
しかし、伝統的なアカ族の信仰では、「ベーヨン(龍)」を霊的な実在として捉えています。
もともと、日本人とアカ族とは、何かと共通点が多いのですが、
「ベーヨン(龍神)への信仰心」も、日本人とアカ族との知られざる共通点の1つだと言えるでしょう。
晴れた日は龍神雲を探してみよう
ちょうど今タイは乾季で、毎日空が澄んでいるので、
最近は外に出るたびに、「ベーヨン(龍神)」を探すのが日課になりました。
それらしい雲が見えた時には、「あっ、あれはベーヨンじゃないの?」と家族に聞くのですが、即答で「違う」と言われます。
やはり、そうそう簡単に見れるものではないようです。
やはり、何か良い事が起こる前触れだからこそ、「吉兆・瑞兆」とされているのでしょう。
でも、この日課を始めてみて改めて分かったことは、「ぼんやり雲を見る時間って大切だ」ということ。
日本に住んでいると、「意識して雲を見つめる」なんていう機会はなかなかありませんよね。
毎日5分でも、雲を見つめる時間を作って、龍神様を探す、という日課は、かなり心身のリフレッシュになると感じています。
しかもそれで龍神様も発見できれば、「超ラッキー」です。