~タイの山奥の村で禁煙に成功した話~
私事で恐縮ですが、
このたび禁煙に成功しました。
ずっと「禁煙したい」という思いはあり、たびたび決意はしていたのですが、
北タイ山間部の村では、ミャンマーからの安価なタバコが比較的容易に入手できてしまいます。
このため、固い決意をしても、安価なミャンマータバコを目にするとついつい吸ってしまい、
これまでからなかなか禁煙ができずにいました。
しかし、私自身、自然に囲まれた健康的な暮らしを標榜していながら、
「タバコだけはやめれていない」
という事実に、若干の後ろめたさを感じていました。
また、ちょうどこの秋、私の周りでも、病気や手術などの身体的要因や、周囲からの圧力などにより、
「もういい加減禁煙しないとヤバイ」という状況が相次ぎました。
そうした流れに合わせる形で、私もついに、禁煙を実行することになりました。
とはいえ、ただやみくもに禁煙だけを掲げてみても、なかなか達成できるものではありません。
そこで今回、私はとっておきの禁煙方法を試してみました。
それは、
「タバコをたくさん買って人にあげる」というもの。
私の友人の心理学者から教えてもらった方法です。
まず、タバコを他人にあげる際に、「禁煙するからもうタバコは要らない」と宣言しますから、
「宣言した以上、また吸うのはカッコ悪い」
という心理が働きます。
また、人は、
他人からもらった物は忘れても、あげた物は意外とよく覚えているものです。
そのため、カートン単位のタバコを買って、これを全て他人に与えてしまえば、後日吸いたくなった時に、
「せっかく人に全部あげたのに、また自分用に買うのはもったいない」
と考え、これが喫煙の抑止力になる、というわけです。
そして今回、私は村の若者たちを集め、タバコの「授与式」を行ないました。
近年は、タイもタバコの値上がりが顕著ですから、山奥の若者にとってタバコは高価なものです。
タバコを最後のフィルター部まで吸い続ける、いわゆる「次元タバコ」をしている人も少なくありません。
そんな高価な嗜好品の授与式ですから、言うまでもなく、村の若者たちには大いに喜んでもらえました。
人にも喜ばれ、自分自身も禁煙でき、まさに一石二鳥です。
そして私は、その日を境に、一切タバコを吸わなくなりました。
また、「吸いたい」とも思わなくなりました。
おかげさまで、現在禁煙3ヶ月目。
順調に進んでいます。
この際、うちの宿で「禁煙合宿」なんてのを実施しても良いかな、と思いました。
タバコを村の若者にすべて配布して、禁煙を宣言し、
1週間タバコの代わりにフルーツや生野菜をかじる合宿です。
今回の禁煙は本気度も高いので、離脱症状もすごくて、定期的に唇が寂しくなる。
対策としては、マンゴーやきゅうりなどを切っておいて、唇が寂しくなった時につまむ。 pic.twitter.com/RwzqvDg8IG— でんいち@北タイ🐸 (@mlxism17) 2018年11月24日
夜のきゅうりスティック。
すっかり日課になりました。 pic.twitter.com/e8gH3ynuZZ— でんいち@北タイ🐸 (@mlxism17) 2018年11月28日
これ、本当に効果がありますので、「禁煙できない」とお悩みの方は、ぜひご連絡いただければと思います。