2018年、「タイ人は笑わない」というニュースが内外で話題になりました。
このテーマに関連して、先日も、また興味深いニュースが報道されいたので、引用してみます。
訪れた外国人客から、「タイ人は微笑みの国なのに、あまり笑わなくなった」とのそしりを、受けないようにするためだ。
空港に降り立った中国人観光客に対し、笑顔でワイ(合掌)し、一人一人に花の首飾りをかける仕事をしていたタイ人女性が、
暑さと疲れから笑顔を忘れ、仏頂面のままで接客をし続けてしまい、「笑わないタイ人」のニュースとして、全世界へ拡散された、というもの。
つまり現在、多くのタイ人が、笑顔が苦手になっているのである。
このニュースがきっかけとなり、タイ国内のホテルや旅行会社をはじめとするサービス業界では、改めて「笑顔の重要性」が見つめ直され始めている。
ちなみに、
このときの、「中国人観光客に笑わないタイ人女性事件」は、
こちらの記事でも紹介しています。
笑顔に関するセミナーを行なった後、従業員全体で顔筋のストレッチなどを行なったり、従業員が2人1組になってお互いに笑顔を見せ合う、などのトレーニングが行なわれた。
セミナーで講師を務めた、チューギアットさんは、次のように話す。
「近年、インターネットやスマホの普及に従い、自然に笑顔ができるタイ人が減少している。
これは、『微笑みの国』の異名を持つタイにとっては、由々しき事態だ。
タイ人は今一度、笑顔の重要性を知る必要がある。」
…というニュースです。
「ほほ笑み方セミナー」なんて、なんだか、先進国みたいですよね。
少なくともこのホテルは、従業員に質の良い微笑みをさせるために、いくばくかの「投資」をしているわけです。
ことの良否はさておき、なかなか、先見の明のあるやり方だと言えるでしょう。
これはつまり、
それぐらい、現代のタイ人は、笑顔が苦手になっている、ということに他なりません。
また、このセミナーで講師を務めたチューギアットさんは、現在タイで着々と知名度を上げていて、
今や、あらゆる企業のセミナーに引っ張りだこ。
「先見の明」ということで言えば、この講師こそ、まさしく時代の先を行っている人だと言えるでしょう。
まさか、ここまでタイ人が笑えなくなるなんて、タイ人はだれも予想していなかったですからね。
笑い方のノウハウをマスターして、タイ人にそれを伝授する講師は、今後タイで、しばらく需要があると思います。
でも本当に、最近のタイ人は、笑わなくなりました。
もちろんちゃんと(?)笑える人もいますが、割合で考えると、
タイでは今、笑えない人の比率のほうが高くなっている印象です。
少なくとも、「笑顔勝負」では、タイは隣国のミャンマーに確実に負けています。たぶん今だと、日本と比べても、
日本人のほうが、「笑顔の平均点」は高いんじゃないかな?と思います。
ともあれ、我々は日本人として、いつも笑顔を忘れずにいたいものですね。